霧月の執筆道場

文章の練習用のブログです。内容はノンフィクション寄りの雑記(Essay)。

「春眠暁を覚えず」はやはり概ね正しい、と思う

私は一応雪国で生活している。

 

雪がまだ残っているとは言え、この冬通ったゲレンデの雪は既に半ば溶け、シャーベットのように重くなっていた。

商業施設や街で見る商品も、桜をとにかく推すようになって久しい。

本物の桜を見る時期になったら、もう桜は飽きているのではないかと思うほどに。

 

寒い日が減ったせいなのか、ここ数日は特に眠い。

暖かくなったのもあると思うが、花粉による体調不良も疑っている。

 

一応、私自身は花粉症ではないと思っている。

 

わかりやすい症状は今年も出ていないが、時々鼻に違和感を感じることもあるので、油断はできないなと感じている。

 

私の住む地域は花粉症発症率が少ないとされているが、実際、診断を受けていない花粉症患者もかなり多いだろう。出会う人出会う人、結構な割合で花粉で苦しんでいるように見えるからだ。

 

今週マスク着用が緩和されるが、そう言う意味ではタイミングが良くないので外さない人も多そうだ。

 

 

 

春も良し悪しである。

雪が溶け、新芽が芽吹き、新たな命の息吹を感じ始める季節である一方、

花粉に苦しんだり、精神を病む人も昔から多い。

気候の変化等の原因で自律神経の緊張状態が続いてしまう、というのが主な理由らしいが…。

 

「春眠暁を覚えず」とは、春の夜が気持ちよく寝られるため朝が来たことに気付かずいつまでも眠ってしまう事だと言うことである。

この話を何年も前に聞いたことがあるが、これまでこの言葉に反論したくなったことは個人的にはなかった。

 

現代においては花粉症患者も増え、重症の場合は夜も苦しむことも考えられる。そのため必ずしもこの限りではなさそうだが、これが言われていた時代はきっと概ね間違っていなかったのだろう。

 

花粉症が酷い方でも、自然が多い場所に行くと意外と花粉が少なく感じられると聞く。アスファルトに落ちると風により舞い上がるなどして、また空気の中を循環するが、土であればそれがない…などの理由があるようだ。

近代化により花粉症発症率が増えたのも自然の流れかもしれない。

 

春の気持ちよさでも花粉による体調不良でも、結局寝たいと思う時間が増える季節なのだろうと思う。

どちらにせよ、冬を越した私達がまた暑い夏を迎える前に、少し休んでもいいのではないだろうか。

 

冬生まれの私としては冬の方が好みだったりもするが、春の暖かさの中で微睡むのもまた冬を越した者の特権なのかもしれない。